特別賞<銀座賞> 大久保良太 / 洞内みな子

 
   
   

デザインに配慮すると、広告というものはついつい、邪魔な扱いとなってしまいます。今回の提案では、大型LEDスクリーンを利用することで、ホームで電車を待っているときは街並み投影した情緒的な駅、電車がホームに入ってきたときは電車の中の人に対して広告表示を行うというコントロールを行い、面積をフルに活用しながらデザインと広告表示の両立をめざしました。

また、色を抑えることで前2回のコンペの優しい風合いある駅デザインとの対比を図り、銀座らしい落ち着きが、かえって存在感を示すことになると考えました。

「伝統」をわかりやすい伝統デザインへの置き換えではなく、メトロロゴや今ある技術すべて。「先端」をそれらの新しい活用法ととらえること、街中アートと化す上家、それらがこれからの新しい銀座を、より世界へ発信するものになると考え提案しました。